なぜ自己分析にSWOTが必要なのか?
ビジネススキル
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エンプロススタッフ
自己分析とSWOTについて、2回目の投稿です。
前回の投稿では『SWOTを活用して自己分析してみよう!』という内容を書きました。
SWOTという言葉を初めて知った方から日常的に活用している方まで、色々な意見・感想を頂きましたが、最も多かったのが今回の『なぜ自己分析にSWOTが必要なのか?』というものでした。
これを読んでおられる方で、“面接が得意!”という方は少ないのではないかと思います。
面接は、同じ個室に面接官と自分だけが居て、限られた時間で質問と回答を繰り返すケースが殆どなので、回数を重ねると「次に何を聞かれるか」もおおよそ察しがつく様になります。
それにも拘らず、なぜかあの独特の緊張感に慣れることが出来ず自分の力を発揮できなかった、なんて失敗をしてしまいます。
答えは簡単で『考えながら話そうとしている』からです。
要するに単なる準備不足です。
友人や会社の同僚と何気ない日常会話をするときに緊張して伝えられないなんてことはありません。考えながら話しても問題なくコミュニケーションが成立します。知っている人と知っている内容の話をする場合では、無意識に自分で次の展開を予測することが出来てしまい、不測の事態が起こる可能性を想定する必要がありません。
考えてみれば当たり前ですが、実際に面接で極度に緊張する方の殆どがこの対策を取れていません。
「スキルや経験値も十分で適正と意欲は申し分ない」のに、面接で上手く話せなかっただけで不採用になってしまうと、悲しいですよね。
私自身の経験でも、SWOTを活用した自己分析を始めてから体感で分かるほど、明らかに面接官の反応が良くなりり、通過率も確実に上昇しました。
たったこれだけの話です。紙とペンがあればすぐにできる簡単な手法で、不本意な結果に悩むことが減ります。
ただしSWOT分析にも弱点があります。
前回の投稿で「S・W・O・Tのうち、S・Oの行は「ポジティブ要因」といい、W・Tの行は「ネガティブ要因」といいます。また、S・Wの列は「内的要因」といい、O・Tの列は「外的要因」といいます。」と書きました。
そのうえで「再度当てはめたものを見直してください。置いた場所に違和感を感じたものがあれば、感覚的に最も近い箇所に移動させてください。(S⇔W・O⇔Tの動きが多くなるのが自然です。)」と説明したうえで、「最後に違和感から移動させたものが今のあなたにとって"課題"ということです。」と結論付けました。
この時に、移動させた理由を把握しておかないと分析の意味がありません。
面接官は、なぜ『ポジティブな内的要因(=“S”強み)』としたのか、なぜ『ネガティブな外的要因(=“T”脅威)』に当てはまると考えたのか、のプロセスもしっかりと確認しており、そこから「課題発見能力」や「問題解決能力」、あるいは「ストレス耐性」なども見えてしまいます。
だいぶ複雑な話になってしまいましたが、準備するのは紙一枚とペン1本だけなので、空いた時間で事足ります。
難しく考える必要はありませんが、対策していない間はずっと努力が報われません。
ビジネススクール・エンプロスの職業訓練では、個性を活かすコンサルティングを行っていますので、関心のある方はこちらも見てください。
【自己分析とSWOT】
第1回
第3回
第4回
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